プロジェクトストーリー

工事部 工事課 (施工管理職) 2018年度入社
技術力はもちろん、
人間力も磨かれていく
工事部 工事課 (施工管理職)主任補
2020年度入社
PROJECT STORY
01
“独り立ち”の経験が大きな財産となった
「ついにこのときが来たな……」。入社3年目になったばかりの頃、僕は期待と不安の気持ちを同時に抱えていました。それまで上司の指示を仰ぎながら仕事をしていた僕が、ある自治体施設の改修プロジェクトに初めて1人で関わることになったからです。会社を代表する施工管理担当者としてお客さまとの打ち合わせを重ね、エアコンや衛生機器の配置・配管を提案し、職人さんの手配を進めていきました。ただ実際に現場が動き出すと、当初の計画通りに進まない場面も多数……。膨大な数の工程や安全項目をチェックしながら、時にはお客さまと職人さんとの間で板挟みになることも。お客さまが求める品質とスケジュールに応えつつ、職人さんに無理なく動いていただくためには、専門知識だけでなく計画立案力や段取り力、コミュニケーション能力など、さまざまなスキルが必要なのだと実感しました。同時に上司や先輩の“すごさ”を改めて感じましたね。苦労を重ねながらもプロジェクトを完結させることができ、この経験は僕にとっての大きな財産となりました。そして、人と人との深い連携によって一つの建物が完成するのだというリアルなやりがいを再認識することとなりました。
成長の可能性を重視して新卒入社
僕が担当している施工管理は、空調・衛生機器や外構など、建物に欠かせない設備を責任を持って仕上げていく仕事です。入社以来さまざまな経験を重ね、現在は大型物流倉庫の設備も任せてもらえるようになりました。でもスタート時点では完全な未経験。大学時代はまったく関係のない分野を学んでいました。それでも丹野設備工業所を選んで入社したのは、「自分を大きく成長させられそう」だと感じたから。丹野設備工業所は未経験からの入社を歓迎し、技術職の成長プロセスが明確に設計されています。たとえばスキルアップ支援として月1回の若手向け講習会が開催されており、施工管理技士などの資格取得に向けても着実に勉強していけるんです。職人さんをはじめ、たくさんの関係者と関わる仕事には不安もありましたが、この仕事だからこそ高いコミュニケーション能力を身につけられる点も魅力的でしたね。現場を動かしていく際の基本は人と人との関係性。現場では仕事以外の雑談も大切にして、一人ひとりの職人さんが何を大切にしているのかを理解するよう努めています。今では付き合いの長い職人さんも増え、休日にはバーベキューなどに誘ってもらえるまでの仲になりました。
若い仲間たちに「仕事を楽しむ姿」を見せたい
学生さんの中には「建設業界は若手が少なそう」というイメージを持っている人も多いかもしれません。業界全体で見れば確かにそうなんですが、丹野設備工業所はちょっと違います。僕のような新卒未経験者を積極的に採用しているので、20代のメンバーが年々増え続けているんです。経験豊富な上司・先輩から技術やスキルを学ぶことができ、何か困ったことがあれば気軽に相談できる同年代の仲間もいる。僕はこの環境をとても気に入っています。そして同年代からは良き仲間の安心感とともに、良きライバルとしての刺激ももらっています。今後は、仕事でもプライベートでもますます充実した社会人として成長し、日々を楽しみたいと思っています。人生の大部分を占める仕事だからこそ、楽しめたほうがいいじゃないですか。施工管理は自分の段取り次第でどんどん業務を効率化でき、定時に退社してプライベートの時間を確保できる仕事です。僕が毎日を前向きに、楽しく過ごしている姿を見せることで、後輩たちの手本になっていけたらいいなと考えています。人との関わりをおろそかにせず、これまで以上に成長していくためにも、まずは自分自身を大切にしていきたいですね。
工工事部 工事課 (配管エンジニア職) 工事長 1999年度入社
無理難題にも応える
「職人」としての誇り
工事部 工事課
 (配管エンジニア職) 工事長 1999年度入社
PROJECT STORY
02
お客さまの要望はできるだけ叶える。それが職人の誇り
私たちの仕事には「不可能を可能にする」ことも求められます。どんなに無理難題に思える要求でも、私は一度立ち止まって「お客さまの希望を叶えられないだろうか」と考えるんです。工期に関することだけではありません。ある保育園の現場では「板張りの壁に安全に照明を取り付けたい」「限られた空間に幼児用の大便器を入れたい」といった、仕様・デザインに関するご要望がありました。子どもたちがより快適に過ごせるようにしたいという思いからです。でもそこに使われている仕上げ材は「杉の木」で、無理をすると割れてしまう可能性もあります。そこで、杉板を傷めないように安全な配管方法を考え、慎重にじっくりと作業を進めていきました。こうした事例の話をすると、人によっては「そこまでやらなければいけないの?」と疑問に思うかもしれませんね。もちろん、どんな無理難題にも応えられるわけではありません。法令に違反する恐れがあったり、安全性に問題が生じたりするものは当然お断りします。それらは別として、お客さまの要望は職人としてできるだけ叶えてあげたい。それが私のこだわりであり、職人としての誇りです。
工期短縮の希望を受け「やれるだけやってみよう」
何事も、時間の余裕があれば良いものができるのだとは思いますが、この仕事をしていると時に「工期との戦い」になることがあります。とある介護施設の現場では、通常は6カ月ほどかかる工期を「4カ月でやってもらえないか」と相談がありました。水道管や空調関連などを包括的に担当する現場です。最初は「4カ月なんて無茶だ」とも思いましたが、関わるメンバー全員で話し合い、「やれるだけやってみよう」ということになったんです。「こうしたほうが効率いいよね」「今日はここまで頑張ろう」と声をかけ合い、翌日だけでなく、先々のことも見越して準備する毎日。使用する機械があれば余裕を持って用意しました。季節は真冬で日が落ちるのは早く、焦りも感じましたが、この現場を経て「段取り次第で仕事は早く終わらせられる」「安全とも両立させられる」という大きな学びを得ました。現場を回していく仕事の良し悪しは、段取りで8割がた決まります。みんなで励まし合いながら工期内に完了した際には、ほっと胸をなでおろしました。もちろんお客さまにも喜んでいただきました。
「のびのびじっくり」教えている理由
いま私が任せてもらっているのは、工程の設計や安全性の確保、材料の発注、他の業者の方との調整など、さまざまな仕事を通じて現場が円滑に進むよう取りまとめていく役割です。これまでにとった資格は20〜30くらい。覚えていられないくらいたくさんありますよ(笑)。次から次へと新しい技術が出てくるので、勉強する時間も重要。こうして得た知識や経験を次の世代に教えていくのも、大切な仕事だと思っています。現場としては「早く人が育ってほしい」というのが本音ですが、だからといって短期間に詰め込むことはしません。それでは結局、人が育たないんです。私の若い頃は怖い先輩もいて、「仕事は盗んで覚えるものだ」という感じの人もいましたが、今はそんな時代ではないですよね。会社全体で見ても、ウチはのびのびじっくり教えていると思います。体が資本なので無理はしないでほしい。失敗も含めて、蓄積した経験が後から生かされる仕事でもあるので、長い目で見ながら若い人たちに職人のこだわりを伝えていきたいと考えています。いつの日か後輩たちがそれを引き継いでくれたら、もう最高ですね。
総務 入社4年目
土まみれになって学んだ
施工管理の心構え
工事部 工事課(施工管理職)主任補
2020年度入社
PROJECT STORY
03
テレビで見た「匠」にあこがれて
子どもの頃からものづくりに興味を持ち、テレビのリフォーム番組に登場する「匠」にあこがれていた私は、大学入学時に迷わず建築系を選びました。ただ就職活動には出遅れてしまい、卒業時点で就職先が決まっていないというピンチの状態に……。そんな中、施工管理職を募集する企業の一つとして出会ったのが丹野設備工業所だったんです。他社の面接では就活の遅れを突っ込まれることが多かったのですが、丹野の皆さんは一切気にせず、匠にあこがれる私の話を聞いてくれました。社内で出会う人たちも気さくに笑顔で話しかけてくれて、「ここなら安心して働けそう!」と感じたのを覚えています。入社後は現場に飛び込み、職人さんたちの後ろに付いて仕事の流れを学びました。職人さんの一つひとつの作業の意味を知らないと、施工管理の仕事の意義や、現場で果たすべき役割を理解できないからです。入社前は職人さんはずっと寡黙に働いているイメージでしたが、実際の現場では雑談などのコミュニケ−ションも盛ん。過去の現場での武勇伝をたくさん聞いたり、ちょっとした作業を手伝わせてもらったりして、私はどんどん現場の面白さにハマっていきました。
ピンチのときもコミュニケーションに救われた
とはいえ、時には現場が想像していた以上にハードな状況になってしまうこともあります。ある建築現場を担当したときのこと。辺り一面が土に囲まれ、近くには危険な建材などもたくさんある状況の中、私自身も土まみれになって必死に配管用のパーツを取り付けたことがありました。実は前もって計画していた予定が大幅に変更になってしまい、依頼していた職人さんの日程の再調整ができなかったんです。現場に職人さんが来られないのは、言うまでもなく大ピンチ。事前に職人さんの仕事を見て、作業手順を理解していたことでどうにか対応できたのですが、この一件で私は施工管理に求められる段取り力の大切さを改めて実感しました。最近では自分が経験したことを後輩に教える場面も増えてきて、後輩からの質問にさっと答えられたときには「私も成長したなぁ……!」とうれしくなります。無駄な段取りや作業をなくし、現場を効率的に、かつ安全に回していくためには何が必要なのか。施工管理としての適切な立ち位置や心構えを伝えるとともに、職人さんとの日頃からのコミュニケーションがどれだけ大切かについても、しつこいくらいに話していますね。
「現場は男性ばかり」のイメージはもう古い!
私は丹野設備工業所で初の女性施工管理担当です。でも現場では、その事実を実感することがないくらい普通に仕事ができるんですよね。「建築現場は男性ばかり」というイメージを持っている人も多いかもしれませんが、実際の現場環境は確実に変わってきています。私は設備関連の施工管理ですが、電気など他の分野で施工管理をしている女性もいるし、現場の職人さんにも女性がどんどん増えているんです。それに伴い、女性用トイレなどの設備も、最初から整っていることが当たり前の状況になりました。女性だから働きにくい、なんてことはない。それは私が身を持って感じています! 今後は丹野にもどんどん女性施工管理担当者が増えていくとうれしいですね。いろいろな現場の経験を共有して、一緒に高め合う関係になりたいです。もちろん私もまだまだ修行中。現場で職人さんに質問されても「調べておきます」と持ち帰ることが多いので、もっともっと勉強して、現場で即答できる人になりたいと思っています。資格取得にも積極的に挑戦して、自分の知識・経験をアップデートしていきたいですね。そうやって成長し続けられることがこの仕事の醍醐味だから。